起動時にブラウザをフルスクリーンモードで表示する
今回やってみたことを、まずは結果からお見せします。左がraspbianのデフォルトのウィンドウマネージャからepiphany(2014-09-09版wheezyにデフォルトでインストールされているブラウザ)を起動した状態、右がchromiumだけをフルスクリーン表示させたものです。
GUIとして使える空間がこれだけ変わってきます。単機能アプリケーションを構築したい場合は、これは便利ですね。
参照したサイト
"raspberry pi キオスク" で検索するといろいろ出てくるのですが、以下のサイトが端的にまとまっていました。
http://plaza.rakuten.co.jp/kugutsushi/diary/201404200000/
ブラウザ (chromium)
ブラウザは、chromiumのapp/kioskモードが便利なのでそれを使うことにします。
また、マウスポインタを表示したくない場合はunclutterというツールを使用します。
% sudo apt-get install chromium x11-xserver-utils unclutter
chrome/chromiumの起動オプションは以下。
http://chrome.half-moon.org/43.html#a05d2b6e
アドレスバーなど余計なものを表示しないモードで起動するオプションが2種類あるようなのですが、
chromium --app=
と
chromium --kiosk
がどう違うかよくわかりません。ぱっと見は同じです。ここでは --app の方を使ってみました。
.xinitrc
次にXセッションの設定ですが、ブラウザだけ起動すればよいのでウィンドウマネージャの起動は不要です。
~/.xinitrc を以下の内容で作成しました。んー、シンプル。
#!/bin/sh # turn off mouse pointer #unclutter -idle 15 -root & xset -dpms xset s off chromium --app=<URL> --window-size=320,240
ブラウザの履歴を消したりとか、シャットダウンをせずに電源ぶち切りに対応したりしようとすると起動時の処理にいろいろ追加する必要が出てきますが、とりあえずはこんなところで。